富豪にあやかるウーバードライバー
ウーバーイーツのドライバーをやる奴は馬鹿だ
それが1週間前までの僕の意見。
「好きな時間に働ける最も自由な仕事」と銘をうって若者を集め、最低時給以下で自転車を走らせ、マージンを抜く。
悪徳企業に決して魂を売るものかと思っていた。
バイト先の先輩「今、紹介制度でウーバーイーツ入ってもらって、一ヶ月で 50回配達すると紹介料で80000円入るのよ。俺が30000円で50000円あげるから始めない?」
悪徳企業に魂を売らぬことを誓い、ドライバーを蔑んでいた男が間髪を入れずに言った言葉
「やりましょう」
こうして金で魂を売った男のウーバーイーツドライバーとしての生活が始まった。
結果から言うとウーバーイーツ ドライバーはそんなに悪くない。
お店に食べ物を取りに行き、それを客に運ぶ。
簡単な仕事だ。
時に、「え、そこまで行くんすか、、、」みたいなこともあるが、
まあ、許容出来る。
そして最もありがたいのが、富豪の存在だ。
基本的にウーバーイーツ で運ぶ距離は、家から歩くとまあまあの距離があってだるいので頼む。
というのが一般的だ。
ただ、どう考えても歩いて取りに行けばいいじゃん!
という距離でもウーバーイーツに注文する富豪が少なからずいる。
家から1分の松屋で食べ物を受け取り、そこから30秒の家に配達するなんてこともあった。
本当に富豪の皆さまには感謝しかない。
短い時間で配達回数を稼げるし、体力的にもノーダメージだ。
彼らは経済の回し方をわかっているな。
現在の配達回数は17回。
残り33回を15日以内に達成しなければならない。
50回達成した時、僕はウーバーイーツを続けるのだろうか。辞めるのだろうか。
多分辞めるんだろうな。